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PHASE 4: November 15th, 2014

本質的な「時計」の実現

ムーブメントの力学を応用する

時計の部品の中には、時計を機能させるだけのものもありますが、その特徴を際立たせるがために製作された部品もあります。「差動装置」は、ペックールの腕時計に奥深い美しさを与えています。異なった視点と暗号化されたコードを通して、新たに解釈されたメカニズムが、腕時計職人の難解なノウハウを芸術作品にまで称揚しました。これは、時計職人のビジョンが作動する機械と出会ったときに生まれる創造性の結晶に拠るものです。

メカニックの視点を原点にしつつも幅広いビジョンを考慮し、コンセプトウォッチはペックールブランドのランゲージコード「ムーブメントのメカニックアート」を体現しています。断片化されたフォルム、時と空間の対立、ムーブメントの力学の応用、そしてこのモデルが表すユニークな観点から、ペックールコンセプトのタイムピースはスイスのオートオルロジュリーに踏襲されている未来派ムーブメントの独自の解釈を反映しています。

 
PHASE 3: September 15th, 2014

腕時計のケースデザイン

ムーブメントのメカニックアート:このシンプルなキャッチコピーが、ペックール コンセプチュアル全てのデザインの根本となっています。この時計ケースを形にするにあたっての難題は、アートとエンジニアリングという、一見したところ相反している 2つの世界が絶妙に融合するバランスを見つけることです。

時計のボリューム感と曲線美は手首に見事にフィットし、着け心地の良いフォルムになるようデザインされました。メタル仕上げ、ギヨシェ彫り、ポリッシュ加工やブラッシュ加工が施された外観を備え、エレガントで精密なムーブメントが納められています。 

オネシフォール•ペックールは職人であるとともに思想家でもあり、プログラマーそしてアーチストでもありました。ペックール コンセプチュアルブランドは 、ペックールの稀に見る奥深い特徴を表現するランゲージなのです。我々の目的は、その暗号コードを反映し、際立つ美的アイデンティティを通じて伝統と発明を融合させた時計を設計することにありました。

 
PHASE 2: July 15th, 2014

ダイヤルを仕上げるデザイン

ペックール コンセプチュアルの核となる差動システム
ダイヤルのセンターに配された歯車メカニズムが、環状パーツの精巧な組み合わせによって、ダイレクトに現地時刻に結びつけられています。

デュアルタイムGMTコンプリケーションは、ペックール コンセプチュアルの指示に基づき、スイスのCentagora社によって製造されています。
複数のダイヤル表示においてヒエラルキーをともなったレクチャーを可能にするために、ダイヤルには優れた深度が付与されています。現地時間表示を中心に据え、各種表示が周囲に円形窓で配されました。これにより視線が自然と現地時間に向かい、次にGMTダイヤル、最後にスモールセカンドへと導かれます。さまざまなサイズのダイヤルは、並置された歯車装置を想起させるとともに、GMTタイムゾーン補正インジケーターにアクセントを与えます。このインジケーターが放つ光は、ブランドロゴを特殊なライトアップで彩ります。
オネシフォール・ペックールの発明にオマージュを表し、ダイヤルデザインの特徴的なラインが美しい仕上げ効果とメタルに施されたギヨシェ彫りで強調されています。

 
PHASE 1: June 15th, 2014

デザインの工程

メカニック特有の複雑な造形美に惹かれる人々にとって、時計ほど魅惑的な世界はないでしょう。正当な伝統に裏付けられた時計の世界に魅せられたペックールコンセプチュアルは、ブランド初の製品として時計のコンプリケーションを選びました

 

インタビュー:
カハル・ルグナン
(Peugeot Design Lab)
ジャン=フィリップ・クロー (Noosphaire)

今日においてもこのムーブメントの機械美、 ミニチュアサイズのパーツは、多くのメカニックファンを魅了しています